越冬大根栽培から派生してしまった『自然』論?
ビニールトンネルで、越冬冬蒔き大根にチャレンジです。三度目の正直なるか、です。
来年の初夏、お野菜が少なくなる頃にお届けする野菜がなくならないようにという試みです。
温かくなってから成長の早いものを育てた方がいいんじゃないのか?結局同じなんじゃないのか?温かくなれば保温資材だって要らないし、失敗したらお金の無駄。 などの疑問やリスクもありますので、迷ったけども試みました。
失敗してばかりなので、やれることはやってみようと思います。
私は今のところ適期とされている季節にすら、しっかりと育って貰えていないのです。 去年は春に育てた大根は大きくなれないまま花が咲いてしまいました。なので春にやればいいや~と気楽でいられないんです。
人工環境を作るのも「自然」への諦めとかそういうことではないのです。待っていてくださる方ができて、お野菜をお届けして喜んでいただけることの方が大切になってきたからなので、幸せな変化だと思っています。
季節にそった無理のない育てかたを、楽しみ、環境や生き物の循環の世界を覗くことを諦めた訳でもないので、適期に育ってもらって、生き物の育たない時期は保存食をお届けするなどの道もありかなとかも思いますが、今年はやりようもありませんので、来春の為には必要なチャレンジです。
寒い時期に保温資材を使用した栽培は、栽培できるものは人工交配させたものが主です。自然に反していて、旬のものには叶わないという見かたもできるかもしれません。 しかし、今のところ私は一度も成功したことがなくて、断じる段階にありません。
それでも完全人工は嫌だと思って設えた資材では失敗しましたので、より保温度の高い資材に変更して試みています。
生き物はただただ生きていける機会が整えば逃さず命を繋いでいく、というだけのことなのかなと。 「自然」と「人工」を相反するものだと思い、「人工」を嫌悪すれば受け入れられないのかもしれません。でも環境を整えたのが人の工夫だとしても、それをするのは生き物の生命力あってのことで、生きてるのは生き物自身で。 「自然」「人工」とかは、概念ではなくて、実際にそのなかにいて、体感して、経験して、観て、一人一人自分なりに素直に受け入れで培っていくものなのかなと思う、失敗だらけの農の日々です。
思い込み先行でいくと詰まるな~、人からの情報だけに頼らないで自分で知っていくって大変だな~と身に染みています。
そしてまた、「で、それって結局美味しいの?」「利益でんの?生活できんの?」という話しとはまた別なんですから、まぁ複雑です。